モノもコストも増えにくい家づくり

アパートやマンションに住んでいると、
子育て世代が必ずぶつかる壁があります。

そう、収納不足問題です。

子どもが成長するたびに増えるモノ。
季節ごとに増える服。
なぜか増殖するプリント類。

「もう入らない…」
「どこに片付けたらいいのか…」
そう感じた経験、ありませんか?

だからこそ、新築するなら
「収納はたっぷりつくろう!」
と思うのは自然なことです。

でも!

実は――
収納をつくり過ぎると
別の問題が発生します。


✔️収納を増やすと起こる2つの問題

1つ目は、
コスト増加問題

収納が増える
= 床面積が増える
= 家の価格が上がる

これはもう、シンプルな話ですよね。

そして2つ目。

これが意外と盲点なのですが、
モノがさらに増えやすくなる問題です。

人は「余白」を見ると、
なぜか埋めたくなる生き物です。

スーパーでの買い物中
「まだ余裕があるな」と思って
予定になかったものをつい入れてしまう。

ノートの余白に何か書きたくなる。

これらと似ている。

収納が空いていると、
なんとなく埋めたくなる。
結果、またモノが増える。

経験、ありませんか?


だからこそ収納は、

「無さ過ぎて困らない」
でも
「つくり過ぎて別の問題を生まない」

このちょうどいい塩梅を攻めることが
とても大事なんです。

つまり、
コストと機能のバランスですね。



✔️収納づくりの焦点は「管理のしやすさ」

では、そのバランスを取るには
どうすればいいのか?

答えはシンプルで、
収納の焦点を
「量」ではなく「管理のしやすさ」
に置くことです。

例えば、
アパートやマンションによくある
奥行きの深い「押入れ」。

収納量は多そうに見えますが、
管理のしやすさという視点では
正直、微妙です。

子供部屋や寝室なら
布団を入れるのでまだ意味があります。

でも、
リビングやキッチン周辺で
そんな奥行き、必要でしょうか?

実は、
日常的に使うモノの多くは
そこまで奥行きを必要としません。


✔️奥行きを半分に、幅を2倍に

そこでおすすめなのが、

奥行きを浅くして、その分横に広げること。

奥行きが深いと、
手前にモノを置き、
そのまた手前に置き、
奥が見えなくなり――

「あるのに、また買う」

という悲劇が起こります。

一方、奥行きを半分にして
幅を2倍にすれば、

✔ 床面積は変わらない
✔ 収納量は実質増える
✔ 重ね置きが起きにくい
✔ 管理がラクになる

さらに、
高さも細かく調整して
棚板を増やせば、
収納効率はもっと上がります。

何も考えずにつくる収納より、
コストを上げずに
3倍、4倍の使いやすさを生み出せる。

かなり合理的だと思いませんか?


✔️廊下は「収納を減らす装置」

もうひとつ、大事な話があります。

それが「通り抜け動線」です。

一見便利そうに見えますよね。
でも少し冷静に考えてみましょう。

通り抜ける

通路(廊下)ができる

壁が減る

棚がつくれない

収納が減る

こういう構図になります。

つまり、
便利さと引き換えに
収納量を削っている可能性があるんです。

だからこそ、

「この動線、本当に必要?」
「収納を減らしてまで欲しい動線?」

と、一歩踏み込んで考えてほしいんです。

もし収納が足りなくなって
別で収納を追加することになれば、
それはコストアップ。

逆に予算の関係で追加できなければ、
収納不足に悩む未来が待っています。


家づくりは、
足し算よりも引き算。

収納も、動線も、間取りも。

これから図面を見るときは、
「どれだけついているか」ではなく、
「ちゃんと管理できるか」
という目線で見てみてください。

きっと、
家づくりの見え方が変わります(*^^)v

次回は現実的な事を考える内容です。

家は資産になりますが、一方で消耗品でもあります。
その「家(資産)を持つことへの理解」

というテーマでお話していきます。

お楽しみに!

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